かいどぅ

日記など

アーティストの人間性をミュートしたい人の話

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近年、ツイッターの爆流行りによりアメリカの大統領からアンジャッシュ児嶋まで、さまざまな著名人がツイッターで自己を発信するようになった。いろいろな芸能人のプライベートを、月々決まった額大手三社に払えばどこでも見れるようになったのは本当に文明の発展だと思う。この時代に太宰治とかいたらフォロワー病み垢と風俗嬢だらけだろうな。

こんなのは、本当に厚かましいというかいちファンとしてのおれの押し付けがましい感情だし、万が一アーティストがこういうのを見ても全然気にせず己を貫き通してほしい。昨日誕生日でした。

と、保険貼りした上で書くが、あまり歌を作るアーティストがSNSをしているのをおれは見たくない。それは純粋に音楽を聞けなくなるのもあるが、自己の中でできた勝手なイメージと確実にズレができるからだ。

あとアーティストが突然自分のエッセイを出す現象ね。発案者を今すぐ呼びつけたいが、本当にやめたほうがいいと思う。尾崎世界観の日記は酒飲んで酔っ払ってそのまま朝まで寝てればいいよみたいな感じでよかった。ほんとにヤクルト好きなんだな。

が、あまりああいう類の本は大丈夫じゃないというか、あたりが少ない。以前野田洋次郎のエッセイを買ったが、まあやっぱり自分の中では彼女のハラワタで縄跳びしててほしいという願いがあったので、本を買ったときは彼の家の中には彼女の陰毛のホルマリン漬けが何個あるのかと期待したのだが、あまり想像していなかった、いわゆるポエム集みたいな感じだった。

だから、あんまり尊敬してる人たちの私生活を覗きたくはない。星野源ツイッターはスタッフが更新している中にたまに本人からのツイートが混じっているんですが、ラジオでオナホールの話をしているときと打って変わってテキストで

「源です。」

とか言われるのは気分がよろしくない。なんか違くない…?となる。おそらく、カクバリズム時代に戻ってほしいと願ってる人がいるのはこういうところからかもしれない。(たま)

やはりインスタグラム国家に生まれたバンドマンというのは下半身でしか物事を判断できないファンを相手にして「どういうツイートがウケるのか」と、変なところにマーケティング能力が働く。その能力を作曲に生かしなさいよ。

だから変にウケを狙ったツイートが量産されていくと相場が決まっている。感覚ピエロのボーカルのツイートは語尾にセックスが付きます。ほんとだよ。あと詩的なツイートもいい。そういうことはツイッターにあげずに曲作りに使えばいいのに、と余計なことを考えてしまう。

関係ないかもしれないが音楽雑誌のインタビューなんかもおれは本当に無理で、無理なので最近は読まないようにしていますが、アーティストがみずから「この曲はこういう意味が含まれています」とか「この歌詞はこれをイメージして書きました」みたいなのを言ってるとああそれは別に言わなくていいんだよと心の中で育まれたお節介ババア言葉が出てしまう。

結局音楽には美しい歌詞もテクニカルな演奏ではなく耳障りのよさしか求めてないので、そういうことをするのはいいけど、歌詞とかそういうことはファンが考察して楽しむことだとおれは思っているので、あまり本人じきじきに話す必要は無いと思う。歌詞カードの曲解説も20文字くらいでいいと思う。

あと一番最悪なパターンは、アーティストがやたら政治的思想を持っているパターンだ。あれはどうしても楽曲に滲み出ちゃうし、どうしても曲を聞いていてもその項目が気になってしまう。ていうかなんでこんなことを書いているかというと、件のナンバーガールのドラマーのツイートに驚いたからだ。

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今貼ったツイートはナンバーガールのドラムスアヒトイナザワ!のツイートだが、ご覧の通り声明文を出すほどのおおごとを起こしている。件の楽曲についてはこちらを見ていただければわかると思います。

誰かがいきなり9年前のドラムスアヒトイナザワ!の曲を掘り返して政治的要素がなんだの騒がれているのを見かねたドラムスアヒトイナザワ!がツイッターで謝罪、という一連の流れがつい最近まで騒がれていた。

一見すると謝罪しているようで「誤解を招いた」と罪をリスナーになすりつけてはいる点は許しがたいものの、好奇心でそういうネット右翼(いわゆる愛国心が強いひと デリケートな話題なのであまり界隈については触れないようにしよう)じみた歌詞を書いていただけなので右翼ではないと思われがちだが、この人が政治家たちをかなりフォローしていたのでおそらくこの人はそういう人でしょう。

影響力がある人が下手に政治的な思想を想像しかねない(あまりに考えすぎな場合が殆どだが)行動をしてしまうのもあまり見たくはない。同じ理由でおれはYMOの、世界のサカモトこと坂本龍一の政治的発言も、彼の政治的発言の意味自体はわからないが、なんとなく嫌な感じがしてしまう。原発再稼働の集会みたいのが開かれたときに

「たかが電気で命を危険に晒すのはリスクが高い」

と言っていたが、熱暴走するほどのクソでかいモジュラーシンセサイザーを持ち込んでくる年寄りがしていい発言では無いと思う。

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集合体恐怖症

m.youtube.com

全然関係ないが、上で述べたひとたちの影響かは知らないが、本人が意図していないにも関わらず音楽と政治を結び付けられるのも苦手だ。さすが高齢化社会、ポイズンちゃんにクソリプを送るおじさんが増えている現状を見るとわかるがなにぶん頭が硬い人が多い。

特に椎名林檎のライブで旭日旗を振るパフォーマンスを政治的だと言い張る人までいるのでもうこの国に表現の自由はない。絶対にあれはそういう意味ではやってないと思う。まあ、自分の車にヒトラーと名付けて真っ二つにするのは驚いたが…

歌が入る以上、自分語りという要素は絶対に楽曲からは消えないが、あまりに作っている人の性格に難がありすぎると楽曲そのものを純粋に聞けなくなる。おれはツイッターではファンが思い描くアーティスト像を演じろなんてみじんも思ってませんが、さすがに政治的なツイートや、RTの数を気にしまくるのは控えたほうがいいと思う。おれはこの後ブーメランで死にました。