かいどぅ

日記など

グルーブおじさんがくる曲の特徴

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グルーブ(groove)。古くはレコードの溝を意味する言葉だったのが、誰が発案したのか、次第に感覚的な言葉として使われるようになった。今ではグルービーという言葉まである。少なくともおれは周りで使ってるやつは見たことがない。いたとしてもそれはおそらくピエール瀧がやっているバンドの名前だろう。石野卓球ごめん。

グルーブを使う際の基準として、音楽を聴いているときに何かとても幸せな感情が生まれてきたが、言葉にできない際に使うらしい。できてるじゃねぇか。グルーブと言ったところで意味が定まってないのだから、結局だれかに自分が感じたことを伝えることはできていない。

近年、サブカルチャーという地獄のジャンルが確立されたせいで音楽ファンは何かマウントをとらなければいけなくなった。それは例えばインディーズのMV再生数4万回くらいのどこの馬の骨かもわからんバンドを聞いたり、ツイッターのインターネットちんぽ漁師の風俗嬢の本を買ったり、下北沢はマウンティングの伝統が確立された街になってしまった。

ここ最近、Youtubeの発展によりコメントをつける人たちが急激に増えた。音楽の動画のコメント欄なんてマウントと自分語りと他を下げて音楽を褒めるやつしかいないので、おれは常々閉鎖してくれと願っています。

考えてみれば「グルーブ」なんて言葉は「リア充死ね〜」みたいな、言っておけばとりあえずは安心みたいな、そういうニュアンスの言葉ではないのだろうか。

そういう風に思うのは、どのバンドのMVにもかならずグルーブをありがたがるグルービーおじさんがいるからだ。あいつらやたらグルーブを使う。あいつらきっとメンバー全員全裸のバンドさしだしたら「全裸の寒さから生まれるリズムの不正確さがグルーブの揺らぎを生み出してる」とか言い出します。グルーブなんてのは安倍総理の言葉と同じくらいの信ぴょう性しかないだろう。

グルーブの意味についてはほかのサイト様がとても詳しく追求していたので、今日はグルーブおじさんが湧きやすい曲の共通点を見つけたいと思う。

youtu.be

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好きなバンドの中で比較的グルーブおじさんが付いている曲を4つ選んだ。これらから共通点を見つけたいとおもう。

・再生数が少ない

いきなり音楽と全く関係ない話を出して申し訳ないが、この動画の再生回数は比較的少ない。そりゃ底辺ライブハウスバンドに比べれば神の領域の再生数だが、音楽業界には常に1000万回再生を叩き出すバンドがいるし、実際音楽ファンじゃない健康的な人が知っているバンドはそういうバンドだ。

ではなぜ上記4選のようなマイナーなバンド(マイナーというのはあくまで一般的な目で見た場合だが、実際バンド世界の物差しではこの人たちは大成功してる部類)にグルーブおじさんがつきやすいのかと言えば、やはりファッション音楽ファンのマウンティングとしてメジャーなものに「人が知らないものを消費する」というものがあるからだろう。

特にグルーブおじさんにはそのようなマウンティングをする傾向が多いし、おじさんはこういう、オシャレでインディーズレーベルが開く地方の中規模フェスに来てくれるバンドが大好きなので結果として画面から加齢臭がするコメント欄になるし、変に博識ぶって「nice groove」とかいう人が出てくるのである。

・ギターに歪みエフェクターがかけられておらず、クリーンサウンド、もしくはアン直

上に貼ったYMOの動画にはギターは出ていないが、別バージョンのライディーンにはギターパートが入ってたし音作りはクリーンだったしコメント欄にはしっかりグルーブおじさんが沸いてました全員垢BANされればいいのに。

ギタリストがいつも地面を踏んでるのはリハでボーカルに怒られた怒りからではなく、足元に置いてある、周波数とか音の振動を変化させるエフェクターという箱を踏んで音を変えているのである。

いわゆるRADWIMPSを始め、今のBPM早めの流行りのバンドは総じてエフェクターを多用する傾向にあり、あのギュワーン!という音が俗に言う歪ませた状態なのだ。

対してピックアップした中の曲はどれもギターの音が比較的透き通った響きというか、耳が疲れない音。クリーンサウンドというやつだ。特に3曲目のバンドには日本ギタリストでもエフェクターをあまり使わず、アンプのつまみもあまりいじらない長岡亮介がいるのでクリーン寄りになるのは当然だと思う。

恐らくだが、グルーブおじさんの音楽の趣味は比較的狭い傾向があるし、年のせいで自分が若いときに聞いていた音楽に想いをよせる人が多いので、最近のオーバードライブガンガンのギターが流行りの音楽は避けてしまうのだろう。そして敢えてクリーンサウンドを選ぶバンドを聴くようになり独特のグルーブガーとかいうようになるのだろう。グルーブとは、何ですか?

・ドラムの手数が少ない、BPMが少ない

上記四つを見ると、どれもあまりドラムロールや変則的な譜を刻むような、テクニカルな演奏はせず、あくまでリズム隊としての役割を果たすような無駄を排除したプレイをしている。ZAZEN BOYSは少し音が多いが、基本的にはパターン的なドラムだ。

特に肉ドラムマシンの異名を持つYMO高橋幸宏のクリックと全く同じリズムで刻むドラムは全体的に音が少ない。日本が世界に誇れるドラマーだと思う。本人曰く「最近のドラマーは本当に上手い人が多いが、大事なのはバンドを支えること」とインタビューで言っていた。くるりの動画は少し複雑な気がするが、やはり外人はリズム感がいいと相場が決まっているのでコメント欄にはグルーブおじさんがめちゃくちゃいる。

やはりテクニックを見せつける演奏は下品と見られるし、うるさいドラムではおじさんにgrooveは伝えられないのだ。ひとまとめにBPMの点もつけたしたが、これもひたすら早くしたらおじさんには下品に見えるし、安直だと受け取られてしまうのだろう。

以上、グルーブおじさんが湧く曲の特徴でした。自分のハコに客が来ないバンドはこれを意識してライブハウスをグルーブおじさんで満たすのもよかろう。