かいどぅ

日記など

Snail’s Houseの音で殴られてしぬ

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人間年齢とともに頭につめこめる情報量とか、受け付けられるものとかはどうしても変わってくる。

おれもアップルの不健康なブルーライトに照らされ続け視力はほぼゼロ。もうPCデポの不親切なチラシの端っこのクソ小さい字とか読めないし、あと5ちゃんねるまとめの下にいつも出てくるエロ漫画の作者の字とかも読めない。どれもこれもおれの生活の妨げになるので視力、本当にありがとう。

音楽とかにもそれはあって、例えば子供のとき聴いてた教育テレビの音楽とかはもう聴けないでしょう。まあ聞く人もいるし、それは全然いいことだけど。

ただ、だいたいの大人がショッピングモールのランドセルコーナーで延々と流れるドッキドキのいちねんせいとかを天皇玉音放送を聞くみたいなテンションで聴いてるとそういうことを考えてしまうのだ。何にドッキドキしてるんだよそれは。やめろ。友達を100人作ってくることを期待され、結局九九だけ覚えて卒業したおれがいるから。

特に大人は表情筋とともに音楽の趣味の拡大力も衰えていくらしく、現におれのおじいちゃんが聞いてる音楽は演歌くらいしか知らない。紅白に米津玄師が出てきた瞬間彼が80代の歩き方で居間からどこかへ消えてしまったことを考えると、今の30代からの世代にEDMとかを聴かせるとおそらく骨肉腫とかになってしまうのではないか。ぜひ医師の人は学会でこの記事を印刷して持っていってほしい。ネイチャーに載ってもおれは知らんぞ。そんな資生堂から苦言を呈されそうなおじさんたちがSnail’s Houseを聴いたらどうなるのか。

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説明するとこの画像、直近の彼の作曲風景のツイートなんだけどマジで音が多い。心なしか画面もうるさい気がするぞ。歌は人の喉、音は楽器、全てはナンバーガールとミッシェルみたいな人には通じにくいかもしれないが、デスクトップミュージックという、パソコン上で音楽を作る、ということをこの人はやっているわけである。

で、これはおそらくパソコンの音楽編集ソフトの画面なんだけど見ての通り、マジで、音が、多い。EDMをあまり知らないからかもしれないが、彼を超大型巨人だとするとパヒュームのポリリズム調査兵団に所属してない人間なんじゃないか。関係ないけど、進撃の巨人のあの腕の断面が見えるシーン怖かったなあ。

曲はというと

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こう。先にボーカルがない曲ということを言っておくけど、マジでそれでもめちゃくちゃ良い。いや、これはインストバンドがダメとかそういうことじゃなくて、あんまり歌がない曲を自分から聴くことってないから。

たしかに音数は多い。多いんだけど、疲れない。パソコンで音楽を作る人は、だいたい「パソコンならではの」に寄って機械音を入れまくってよくわからない曲になってしまうことも多いんだけどこの人はマジでいい塩梅にしてある。あと聞いたら一発で覚えられるキャッチーさもすごい。特に主旋律のシンセサイザーの音、随所にカービィ愛を感じる。ていうかなんならフレーズ引用してるし。

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聞くところによると彼、future bass(フューチャーベース)というジャンルの音楽の第一人者らしく。

確かに曲を聞くと未来の音楽の地盤となりそうなサウンドが散りばめられている。テクノ系の音楽とはまた違った、キラキラしたサウンドがあるというか。シンセサイザーがめちゃくちゃ使われている曲ってなんかどれも聴くと

「あ、これはクラブで流れそう」

みたいなバカの感想に着地してしまうんだけど、これに関しては完全に逆。むしろEテレとかで流れそう。シンセサイザーという凶悪な名前の楽器からこんな音出せるんだ、みたいな感じ。まあ、バカリズムのヒーローっぽい楽器の名前で一位とってたが。

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あと普通にボーカルも載せられる。

音楽を作ってる人間じゃないのでよくわからないが、おそらくボーカロイドに意味のない人間が発音できる音を打ち込んだのを走らせてるのではないだろうか。キラキラしたサウンドと対照的な、昔のローズピアノみたいなもこもこしたあたたかい音がとてもいい。

あと彼の音楽、音が基本的にたくさんあるので何回も繰り返し聴いて「こういうパートも鳴ってるのか」と発見しかないので本当に使い捨ての音楽が多い中、とても耐久力の高い音楽になっている。

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ピアノバイオリンの旋律がうつくしい。そういえば彼めちゃくちゃ海外では有名なアーティストらしいね。海外のSpotifyで聞かれた日本人アーティスト9位らしい。まあ、確かに英語表記の名前とかアメコミ風のミュージックビデオを見ると海外の人も取り込みやすそうだなと思う。言語の問題とかもないしね。

どうも彼が目指してる音像の一つはゲームのBGMのようなサウンドなのではないだろうか。特にこの曲なんかサムネイルから任天堂への敬愛を感じるし。ピコピコ音楽という名前を電子音が多い音楽につけがちだけど、つけるべきなのはこういう音楽だと個人的に思う。耳に本当に痛くない。EDMはなんとなく聞くと疲れるイメージがあって手を出せなかったんだけど全然そんなことなかった。snail’s houseの開拓したフューチャーベース畑をたがやす人たちがこれから出てくるといいなと思う。

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