かいどぅ

日記など

食べ方が汚いin the blue shirtの「Recollect the Feeling」を聴く

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最近の楽しみと言えば

 

 

youtu.be

毎週金曜に更新されるTHREE THE HARDWAREとカレンダーに彗星の如く爆誕した14連休くらいである。突如の高熱により発生した時間なので由々しき問題ではある。それはさておきこの動画は音楽を作らないおれでも楽しめる敷居の低い(人が軟禁されるシーンはあるが)映像なので見てほしいぜひ。倒置法覚えて1日目みたいな文だな。

この動画をアップしているのはリミックスが「エグ」なtofubeats氏である。編集も全部彼がしてるよ。

基本、といっても企画始動間もない時間しか経ってないのでまだ、これから変わってくるのかもしれないがトーフとパソコン音楽クラブにしやまとin the blue shirtアリムラで構成されている。動画を見て、アリムラ氏の言動や顔が印象的だったので彼の曲を聞いたところ

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カッコイイ!

いや、今あなたが「これはアマゾンとかの手のサイトで見るきな臭いレビューが永遠に続くパターンと察した、xvideos 韓国人 検索」とサイトを離れたくなる気持ちはわかりますが、マジでカッコイイ音楽を紹介するならばカッコイイと言うしかないのである。そもそも聞くものを視覚で捉えろという試みがかなり難しいのだ。

ご覧の通り、彼の曲は一貫してボーカロイドともヴォコーダーを通したYMOサウンドとも似つかぬ、いわゆる「ボーカルチョップ」といった、既存の人間の声のデータを切り刻みピッチを上げたりする手法がとられている。音楽を作る人間じゃないので説明、あってるかな?最近星野源とコラボしたsnails houseとかのフューチャーベースというジャンルの音楽に使われやすい。

そんな彼、ツイッターによると今度アルバムを出すそうな。これは彼の入門としてもイイ機会だなと思い早速購入。

intheblueshirt.bandcamp.com

本当はパンダポーチが非課税でついてくるCDの媒体でもらいたかったが、おれはamazonアカウントもなければクレジットカードも発行していないのでitunesで1500円で購入。安いのでみんなも買おうね。まあランキング表示に何かしらおれが貢献していると思うとデータ形式の視聴でもいいかなとおもっている。

arimuri.hatenablog.com

まあ、もうすで本人がこれはどういう意図で作っているのかとか、そういうことは上に書いていらっしゃるので本当はおれが書く必要もないと思うんだけど、インターネットとはいえこういう新鮮な感覚を取っておくのは大事だと思い、全曲を通しての感想とかを書き留めときたい。全部主観が入ってます。

1 Lost in Thought

なんというか、まあこのご時世アルバムは通しで聴く人も多いのでそんな中アルバムの曲順を考えたうえで出されるアルバムの一曲目は

「これからこういう音楽を流しますよ」

という、ディスクジョッキー的な面が含まれておる曲が多い。このナンバーも言うならばRecollect the Feelingという一つの作品のイントロの部分として切り取られてるような静かな曲。

本人も前述のtthwで熱弁していた、リバーブっぽい仕上がりのサウンドになっている。よくわからないので空気感という言葉でしか伝えられないが、ぽつねんと一人にいる感覚になる。睡眠用BGMビルボード1位いけるんじゃないかな……

スネアの音も曲に馴染むようにプツッ、プツッという音作りになっている。本人はローファイな音を出したかったと言っているのを踏まえると、なるほどサスティン(音の伸び)が確かにそのような感じがする。最後30秒あたりに入るボーカルは「迷った」という意味のタイトルとマッチしている感じがとてもする。

2 Gray Herons

一曲目のアンサーソング的な仕上がり。続編?ギターのストラトキャスターのリアピックアップみたいな、キンキンした音がとてもいい。少し歪みもかかっているのかな。

一曲目と同じようにだんだん盛り上がっていく構成になっている。ってそれはどんな曲でも同じだけど。ボーカルのピッチは高め。ドラムも一曲目同様控えめ。ハイハットがアクセントとして入ってるくらい。

3 Between Us

イントロが終わり、Aメロに入ったところにあたるのかな。前まではそもそも音楽のアルバムはすでにシングルを買ってから聴く機会が多かったのでだいたいは曲順関係なしに気になったものから聴くみたいなゴリラ方式の聞き方をしていることが多かったけど、こうやって通して聴くといろんな発見があってとても面白いですよね。

この曲はまさにin the blue shirtぽいサウンドで、前の二曲は声質がボーカルチョップをされてる上でも同じだったけど、この曲は上のClustar Aみたいな、秒単位で同じ素材のピッチを変えたり、エフェクトをかけたりする手法がとられている。

全体的にドラムマシンっぽいチキチキチキチキみたいな音が聴けた。ビートをそこまで主張しなければならない曲でもないからなのか基本的にtthwでも命題のループみたいなリズムになっている。あとnordキーボードのオルガンセクションみたいなワンワンみたいな音がいい。

4 Casual Remark

メロディは比較的ヒップホップ寄りではあるけど、どことなくボーカルの素材はClustar Aに似ている。質感とか、ひたすら詰めるだけ詰めるみたいな。シンセサイザーの音も主旋律を追うみたいな鳴らし方だった。ここでもループというか繰り返されるグルーブ感みたいのを大切にしている様子がうかがえる。こんなhip hop the blue shirtみたいな曲も作れたのか…テクノっぽい構成。

指パッチンとか、小学校の帰りの会で誤作動を起こすことで聞けた不審者用の防犯ブザーみたいな音とか、とにかくいろんなものを各所から引っ張ってはっつけたみたいなDIYみたいなハンドメイド感があってとても好き。

5 Good Feeling

このアルバムのリードトラックみたいな曲。pop the blue shirt的なかんじで個人的にはアルバムの中で一番好き。ボーカルの後ろで終始鳴ってるポロポロみたいなピコピコサウンドもキンキンしすぎてなくて耳触りがよい。浮遊感が心地いい〜〜〜

今までの曲のような、海外の曲のように抑揚の少ない同じ展開を少しずつ変えていくみたいな構成とは打って変わって日本人的なサビがある構成になっている。リズムもダンスミュージック的なズンズンしたノリではなく、童謡のようにゆったりしている。

アウトロがめっちゃかわいくてSUKI!

6 Bamboo Leaf

今までの「デスクトップミュージックならではの」というサウンドではなく、より生身感が強調されたアナログっぽいサウンドです。ピアノの旋律が美しい…昔のローズピアノみたいなもこもこした音が随所できける。ドラムもこれまでよりマイク録りっぽい感じはする。上野動物園のプロモーション用に作られた曲らしい。病院の集中治療室でヒーリング用で流れてそう。

7 Cast Off

シングルカットもされておる曲。イントロのポロロンという音が好き。ボーカルがめちゃくちゃ人間ぽい。効果音ぽい音もしっかり霞んでないのは、ミックスダウンが良(よ)なのが影響されているのだろうなと痛感。ボーカルが本当にかわいい。後半のドラムの刻みは圧巻です。

8 Fork in the Road

バンド体勢での録音ということもあり、よりロックンロールぽくなっている。アリムラ氏ギターバカウマだなあ……リアピックアップのより金属音ぽい音作りが好きなのだろうか。おれもですよ!

ハイハットとバスドラの音がとても好み。本人の解説を読んで気づいたのだけど、グレッチってギター以外の楽器も作るんだなあ。グレッチ社のスネアドラムが採用されています。あとベースのズシンとした重みが浮遊感のあるボーカルとミスマッチしててかなりいい。浮遊感しか言わんなこのブログは。

9 On a Saturday

アルバムがアリムラ氏本人が感銘を受けた情景などを思い出すというコンセプトで作られているのでそんなアルバムにぴったりのタイトル。よくYoutubeのコメント欄でリスナー各位が曲に対してこういうシチュエーションに流したい曲とか何月みたいな曲みたいなコメントを寄せるのはとてもいい。この曲も土曜日みたいだなという理由でタイトルがつけられているのではないだろうか。いや、おれin the blue shirtじゃないからわからないけど。

この曲でもアリムラ氏がギターを弾いている。ギターが弾けるというセールスポイントを主張しすぎず、あくまで曲をよくするためのサウンドという使い方をしている感じがするンゴねえ

10 Riverbed

ギターをミュートした状態で弾くと出るポコンポコンという東京事変浮雲サウンドから始まる。ドラムの裏拍で入るハイハットがとても気持ちいい。ここでもまた出てくる美しいピアノ。どういう音源を使っているのか。たまに界隈で出る「ギターは上手い下手で音が変わる」みたいな問題なんだろうけど。ラストの曲らしく、次を暗示するかのようなアウトロでフェードアウト。

以上、in the blue shirt Recollect the Feelingの感想でした。拙いし長くなってしまって猛省。本人が「家で聴いて音楽っていいなって思えるアルバム」を意識して作っただけあり、日常で流すといいルーティンになるかもしれませんね。前置詞があると日常 in the blue shirtとか言えるからいいですね。これはいい音楽。

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