かいどぅ

日記など

睡眠BGM、ペトロールズがいるので不要

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おれの父は生まれつき寝つきが悪くて、どうもいつもYouTubeで睡眠用BGMを検索して流さないと寝られないよう。女子かよ。たぶん寝る前のブルーライトからきてるよそれ。そもそも音楽が純粋に聞く目的じゃなく、何かしらのライフハックとして使われているのが驚きなんですケド。

そんな睡眠障害ジジイのしゃくに触った、いつも寝る前にバックグラウンドでクリープハイプの曲を流しながらツイッターをやっているおれの姿を見たのか翌日からスマホがどこかしらに隠されるようになりました。文明開化。実家暮らしって辛いわね。恐らく尾崎世界観のハイトーンボイスに息子の耳が蝕まれると思ったのだろう。エゴサーチでひっかかるのでやめたほうがいい。最近返された。

めちゃくちゃ影響を受けていて、このブログを本人が見たらパクリだとツイートされかねないほど影響を受けている文を書く石左さんも(ほんとうにごめんなさい、めちゃくちゃ影響受けてます)人間は睡眠に困っていると言っていたように、本当に2019年現在、夫の死で睡眠障害になる高齢者のひととか、不登校になった末の生活サイクルで睡眠障害になる陰キャラとか、あとはまあ、風俗嬢とかね。いろんな人が深夜3時のツイッターにいる。金曜はおれも4時まで起きています。死か?

きょうはそんな、睡眠障害リストカットODのみなさんとおれの親父がターゲットの、睡眠用BGM提供グループのペトロールズさんの文です。

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あまりこのバンドをこの人とこの人のワンマンについて行く人で構成されているとは思われたくないので、メンバー紹介を一応。

まずはこの人。言わずと知れたギタリスト、浮雲、又の名を長岡亮介さんです。

あまりギターの分野については無知というか、Fenderというメーカーが最強ということくらいしか知りませんが、個人的には日本一うまいギタリストだと思っている。確固たる根拠はないが、実際に「浮雲」で検索すると本当の、自然現象の浮雲よりさきに、40代男性のまとめが出てくる。あと実力があることをWikipediaが示していて

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サポートとして参加しているアーティストの一覧が、眩しい。言わずと知れた東京事変のフロントマン、椎名林檎を始め、星野源野田洋次郎、女王蜂など豪華アーティストが陳列。目が痛い。

もともとこのバンドは色んなところで色んなアーティストのサポートとして呼び出された浮雲

「しっかり自分のやりたい音楽をやりたい」

という理由のもと結成されたらしい。浮雲という名前ではなく、長岡亮介という名義で活動しているのも、しっかり自分の音楽を聞いて欲しいという思いからだろう。だからか、普段アーティストのバックバンドに参加しているときのような、東京事変のキラーチューンなんかいい例だが、めちゃくちゃ上手いことをするのではなく、カントリーをルーツにしているフレーズが多い。

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ドラマー河村俊秀、通称ボブ。絵が上手い。

もともとのドラマーのルーツとしてはヴィジュアル系だったそうで、最初ペトロールズを結成して、ドラムのエイトビート(ドラムの基本となるフレーズ。前がっちりマンデーで見たが、がんばればそこら辺のじいちゃん捕まえてもスタジオで練習すれば叩ける)叩いてセッションしたところ長岡に

「そういうのはいいから」

と言われたらしい。軋轢は加速して風景。じゃなくて、そこからバンドに馴染むようにドラムの手札を増やして行ったらしい。写真とは関係ないぞ。本人曰くめちゃくちゃいろんな引き出しを開けたらしい。このバンドはルーツが違う人が集まってるから面白いのかもしれない。

音源やライブ映像を見る限り、決して今のロックシーンにいるバンドのように、テクニカルなことをしてるわけじゃないけど、リズムを支える楽器として一番重要な「正確に打ち込む」ということが、できている。演奏者として重要なのは難しいことをするわけじゃなく、楽曲の主題に沿った譜を弾くことだろう。

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ベース三浦淳悟、通称ジャンボ。このバンドはニックネームがないと参加できないのかね。ギタリストのザックワイルドの長髪を真似ようとしたが、天パがあだとなり断念したらしい。あとめちゃくちゃすごい大学を卒業している。

ベーシストだが、もともとはギターで、転向してベースを弾くようになった感じ。ビートルズのベーシストもこんな感じの成り行きでベース弾いてたよな。留学から帰国した後にベースを弾くようになり、色々なバンドのサポートを転々としている中、椎名純平でサポートをしていた長岡亮介と知り合い、自身のバンドが解散した後にペトロールズが結成されたという。なお椎名林檎のマルサにも参加している。

YouTubeなどの映像はほとんどライブの収録で、あまりベースが聞こえないのが残念だが、下手にでしゃばるようなプレイはせず、音作りもあまり尖っていない。これはおれ個人が思うことだが、ベースにエフェクターを使いすぎるとギターとは逆に、どんどんテクニックが浮き彫りになるのであまり推奨しない。いや、このひとは相当上手いが。リズム隊としての役割を果たしている。あとベースのレリック加工がかっこいい。RS guitar worksかな。

youtu.be

客の動きがめっちゃ面白い。いい一日になっちゃったもう。

本当に、スリーピースバンドとは思えないほどの脳筋サウンドの、ヤバイTシャツ屋さんもすごいが、スリーピースバンドは普通、ギターベースドラムで構成されるので、どうしても音階が一番わかりやすいギターが曲の内容を濃くしているが、さすがはこなしている現場の数からきている余裕のあるプレイというか、音の数がめちゃくちゃ少ない。ゆず2人だけどめちゃくちゃうるさいからな。外人が夏色歌う動画めちゃくちゃすき。

下手にBPM!四つ打ち!歪みエフェクター買いまくる!みたいなありがちなサウンドではなく、長岡亮介があまりひとと同じことをしたくないという性格からきているのかもしれないが、曲構成がシンプル。今までキュウソネコカミとか聞いてたひと味薄すぎてブラウザバックするでしょうこれ。

それもそのはず、だってこのひと、ギター歪ませないから。ていうか多くのギタリストが音を歪ませるのって恐らくミスを隠す為なんだろうと思う。こんなクリーントーンでギター弾くバカは日本探してもそうそういない。クリーンはすなわち洗練されてるが故に、ミスをしたときにめちゃくちゃ目立つ。しかもこれライブなのに、歌いながら、揺れながら難なくプレイ。

youtu.be

音楽フェスという仕事場に、パジャマで参戦。

あんまりグルーブということばを使うのはよろしくないというか、意味の解釈が多すぎるので怒られる可能性があるが、多くのスリーピースバンドはどうしても普通の、つまりギタボ、ギター、ベース、ドラムの構成のバンドにサウンドを寄せようと必死になっているが、この人たちはスリーピースの素材の味をぶっ殺さないグルーブを出している。

ていうかリズム隊、こんなアドリブ感のあるメロディよくその場で支えられるな。コーラスがかわいい。ペトロールズは音源を発表しないゆえにライブ毎にアレンジが激変しているということがたまにある。

あと浮雲の何歌ってんのかわからないボーカルがいい。下手に英語の歌詞に走らずとも、楽器の音と人間の声帯があれば音楽は成立することが証明された。この人たちの音楽が耳から服用する睡眠薬といわれてるのは、そういう力の抜き方だろう。あと浮雲のステージ映えしそうなペイズリー柄フライングVのギター、世界に3本しかないらしいがとても欲しい。似たようなのは同じメーカーが出している。こちらからどうぞ。ちなみに見た目で買うには確実に高いぞ。

以上、変態ギターと変態を支える男たちのドキュメンタリー、ペトロールズでした。普段から聞いているギターリフやテンポの早い曲に飽きた人は、これを聴くのもよかろう。記事を書きながら埋め込みの動画で曲を聴いていたら眠くなってきたので終わる。