かいどぅ

日記など

星野源のPOP VIRUS、YMO、prophet-5

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去年の12月19日、星野源のニューアルバム、「POP VIRUS」が発売された。くも膜下出血の定期検診に、行ってますか?

とにかく、老舗をろうほと読む星野源がいきなりvirusなんて英検一級しか知らないみたいな単語でジャブを食らわせてきた。国民に使われすぎて難読英単語から外されてるでしょうこれ。

アルバムのコンセプトとしては、近年星野源がやってきたブラックミュージックを日本人の解釈で垂れ流すイエローミュージックを基盤とした音楽を、さらに進化させたみたいな感じ。おれがこの人をすごいと思っているのは、自分のやっている音楽にジャンル名をつけて

「僕はこういう音楽をやっています」

と提示するなんてめちゃくちゃハードルの高いことをやっているところで。

星野源が以前ラジオで音楽リテラシーがどうのこうのいう話をしていて、話してる内容は一ミリも分からなかったが、とにかくおれみたいな見栄で聴いてるファッションミュージッククソ童貞とは違い、音楽に真摯に向き合ってる人だということはわかった。寝落ちしたが。

星野源の音楽の趣味は非常に広く、だからこそ多くの人に受け入れられる曲を作れるんだろうなと思う。彼の好きなアーティストは代表的なものでマイケルジャクソン、YMO、プリンス、クレージーキャッツ中村一義ユニコーンナンバーガール など。相当善良な人間なので色んな音楽を偏見を持たずに受け入れられるのだ。おれみたいに何を選ぶにも人目を気にするのって、本当にバカバカしいですね。

この人、過去の音楽を吸収してオリジナリティを混ぜないアーティストをガチで嫌っているというのもあるが、本当に新しいジャンルに挑戦する際もしっかりその分野の第一線で活躍する人とかの音源とかを聞きあさってから曲づくりに入るらしい。妥協するといいものは作れないというのは当たり前のことだが、それでもこんなことをするアーティストは稀だろう。

POPVIRUSでもその、新しいものに対する抵抗が全くないということがわかった。おれは案外悪ないNHKという風になんでも摂取できないのでうらやましい限りである。

このアルバムで導入されたものといえば、電子サウンドだろう。ばかのうた、エピソード、strangerが星野源第1期だとおれは勝手にしていますが、それらを踏まえた上でおれはYELLOW DANCER、POP VIRUSが星野源第2期、と思っています。

ギャグをリリースしたあたりから、バンドメンバーが明らかに変わって行った。特に長岡亮介とかハマオカモトとか河村カースケがきた時には。まあ歌詞の主題というか、自分を主軸としない普遍的なことをつらつら書くみたいなスタイルは一貫して変化していないがサウンド面は大規模感が増した。脂めちゃくちゃ乗ってる。デブの音楽。

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で、YELLOW DANCERをリリースしたあたりからどんどんサウンドがポップになっていって、結局ある位置まで来てしまったので今度は人間味のない音を追加しようといったところなんだろう。確かにアルバム14曲全部日本人ぽくないノリというか、ハーレムで流したら黒人のサークルが爆誕しそうなビートである。

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機材もかなり増えていて、リズムマシンのTR-08から上に貼ったシンセサイザー、JUNO60、Prophet-5、あとは前に童貞くさいだのなんだの言ってしまって申し訳ないがSTUTSのサンプラーなど、EDM寄りのサウンドを作るためにさまざまなものを導入している。また、海外では星野源より断然知名度が高いsnails houseという人をプロデュースして、シンセサイザーでベースラインを作ってもらったらしい。

あとただ強そうな機材を使っただけでなくしっかりアナログシンセサイザーという温かい音を出せる特徴を活かしているのが本当にすごい。POP VIRUSの

「ドゥーン!!!!!!!!!???!!!??!!????」

みたいな音はシンセサイザーを三つ重ねた音らしい。イヤホン壊れてなくて安心した。

ところで近年、星野源知名度が増してるからとうとう世界進出に向けてMVも海外よりにしたり、本場ハーレムでライブをしたトラックメーカーをプロデュースしているのかと思ったが、個人的にはこのアルバムはなんとなく、星野源が敬愛してるYMOサウンドに似せてるのかなとか思った。

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個人の憶測の範囲でしかないのであまりあてにしないでほしいが、サピエンスの歌詞がやたら機械の無機質な感じとか、人間味があるもの、行動について語っているのを見てそんなことを思った。YMOが一時期電子楽器で人間味をなくす実験的な曲を出したのを思い出した。

「機械になれないんだ」などといった歌詞の裏でシンセが鳴ってるのは何か意味合いがあるのかとか思ったが、きっと人間としての誇りを持とうね的な歌詞なので多分違う。が、Prophet-5を使っているのは間違いなくYMO坂本龍一が使っているのをリスペクトしたからだろう。近年のライブでYMOのカバーをしているのを見てるのでなんかそんなことを考えてしまう。

星野源が今後どういう音楽を鳴らすのか、世界進出をするのか、あとくも膜下出血の定期検診に行ってるのか、DMMのエロ動画を見てるのか、わかりませんが、POP VIRUSを聞いて、電子音楽で世界に名を轟かせたYMOへの敬意をなんとなく感じた。2年後見返して死にたくなるタイプの文だこれ…………………………………………………